手汗
肩こりや腰痛ならまだしも、手汗が猫背に関係していると聞いたら、あまり信じられないと思うかもしれません。しかし、意外なことに手汗は猫背が原因になっているケースがあるのです。
まず、手汗をかくということは一般的に「手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)」と呼び、あがり症やパニック障害の症状の一つとして数えられています。緊張したり不安を感じてパニック状態が抑えられなくなると手のひらに大量の汗をかくことから「手掌多汗症」と呼ばれていますが、あまり気づかれていないことにこの手掌多汗症は猫背がキーポイントになっています。
手掌多汗症の原因はまだ十分な根拠をもとに解明されていませんが、猫背との関連性の可能性は十分にあり得るものだとされています。
汗をかくにはエクリン線という線の分泌が必要で、このエクリン線の分泌が活発であればある程多量の汗をかくことになります。汗をしっかりかくということは健康面でもよいことですが、かきすぎてしまうのはかえって危険です。エクリン線の分泌は交感神経の活動によって活性化されるものですが、これに異常があると自律神経にも悪影響を及ぼし、多汗症どころか精神不安をひきおこすことがあります。
交感神経幹は頭蓋骨の下の部分から脊椎の前側と外側を通って尾骨に行きますが、このプロセスが猫背によって崩れてしまうと脊椎が変形し、それによって神経のバランスが不安定になります。これによって手などに汗をかきやすくなるのです。
多汗症は主に心療内科やメンタルクリニックで治療してもらえますが、ここで自分の姿勢も試しにチェックしてみましょう。